スパナチュde英語:海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語学習

海外ドラマ「スーパーナチュラル」を使って単語・フレーズ・文法などを勉強していきます。「スパナチュ」のすべてのセリフの意味を確認していき、自分が難しいと思ったところを中心に解説します。「スパナチュ」を楽しみながら英語の勉強をしたいと思っている人の役に少しでも立てばと思います。

シーズン1 1-17 You must be Amy. エイミーだね。

こんにちは。今回も海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語の勉強をしていきましょう。サムたちは消えたトロイの彼女、エイミーを発見します。

 

Dean: I bet you that’s her.(あれが彼女だな。)

Sam: Yeah.(ああ。)

Dean: You must be Amy.(エイミーだね。)

Amy: Yeah.(ええ。)

Dean: Troy told us about you. We’re his uncle. I’m Dean. This is Sammy.(トロイが君のこと話してた。俺たちは叔父だよ。それはディーン。こっちはサミー。)

Amy: He never mentioned you to me.(彼、あなたたちのこと私に言ったことないわよ。)

Dean: That’s Troy. We’re not around much, We’re up in Modesto.(それはトロイらしいな。俺たちここらあたりじゃなくて、モデストにいるからさ。)

Sam: So we’re looking for him too and we’re kind of asking around.(それで、僕たちも彼を探していて、聞いて回ったりしてる。)

Woman: Hey, are you okay?(ねえ、大丈夫?)

Amy: Yeah.(ええ。)

Sam: Mind if we ask you a couple questions?(いくつか質問してもいいかな?)

 

ディーンは行方不明者捜索の張り紙をしている女の子を見てI bet you that’s her.「あれが彼女だな」と言います。betは「~を賭ける」が元の意味ですので、ここは直訳すると「あれが彼女だということをお前に賭ける」ですが、「~だと断定する」と言う意味として口語では普通に使われています。

 

ディーンはYou must be Amy.「エイミーだろ」と話しかけます。直訳としては「あなたはエイミーに違いない」ですが、そういう教科書的な考え方ばかりしていると、こういう表現はなかなか口から出てきませんね。私も出てきません。You are Amy, right? でもいいのでしょうが、類似した表現として使ってみてはどうでしょうか?

 

さて、エイミーにトロイの叔父だと名乗るディーン。そんなこと聞いたことないとエイミーは言います。mentionは「~に言及する、(話題として)~に触れる」です。That’s Troy. 「それ(=俺たちのことを言わないこと)はトロイだな」とディーンは言います。このままだと日本語として気持ち悪いですが、要は「それはトロイらしいな」ということですね。

 

ディーンはWe’re not around much, We’re up in Modesto.と言いますが、aroundは「周りに、あたりに」なので、「俺たちはあたりにいない→その辺に住んでない」と言うことでしょうか。upは普通は「上に、上で」というイメージですが、「中心部へ、都会へ」と言うような意味もあります。日本語でも上京と言うのと同じ感じでしょうか。ネットでちょこっと検索してみると、モデストはジェリコよりも都会っぽいので、ここではupはそのような意味であると思います。

 

ともかくwe’re kind of asking around.「僕たちも聞いて回っている」とサムは言います。askは「質問する、尋ねる」で、aroundは「~の周り」から「~のあちこち」という意味があるので、ask aroundは「いろんな人に聞いて回る」という意味です。以前にdig around「探して回る」という表現がありましたが、イメージは似ていますね。

 

エイミーと話していると、エイミーの友達が心配して現れます。サムはMind if we ask you a couple questions?「いくつか質問してもいいかな?」と聞きます。mindは「いやだと思う、気にする」ということなので、Do you mind if ~? は「もし~なら、あなたは嫌ですか?気になりますか?」→「~してもいいですか」ということ。よく言われることですが、直訳の意味をきちんと押さえておかないと、Do you mind if ~? と聞かれて「いいですよ」と答えたいときにNo, not at all.と答える意味が分かりません。いつも気を付けるようにしています。

 

up、aroundなどの前置詞・副詞は本当に難しいですね。You must be Amy.もそう使うのか、という感じでした。「スパナチュ」で勉強すると考えさせられますね。

 

参照文献

井上永幸赤野一郎 (編) (2018)『ウィズダム英和辞典』(第4版), 三省堂.