スパナチュde英語:海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語学習

海外ドラマ「スーパーナチュラル」を使って単語・フレーズ・文法などを勉強していきます。「スパナチュ」のすべてのセリフの意味を確認していき、自分が難しいと思ったところを中心に解説します。「スパナチュ」を楽しみながら英語の勉強をしたいと思っている人の役に少しでも立てばと思います。

シーズン1 1-26 Well, that should do it.  では、もう十分です。

こんにちは。海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語の勉強をしています。ディーンは警察に捕まってしまいましたが、サムはとりあえず調査を続け、コンスタンスの夫であったジョセフを訪れます。

 

Sam: Hi, are you Joseph Welch?(こんにちは、ジョセフ・ウェルチさん?)

Joseph: Yeah.(ああ。)

 

[2人で外を歩く お父さんの写真を見せ、訪ねてきたか聞く]

Joseph: Yeah. He was older, but that’s him. Came by three or four days ago. Said he was a reporter.(ああ。もっと老けてたが、彼だよ。3,4日前にきて、記者だと言ってたな。)

Sam: That’s right. We’re working on a story together.(そうなんです。一緒に同じ話に取り組んでまして。)

Joseph: Well, I don’t know what the hell kind of story you’re working on. The questions he asked me…(いったんどんな話に取り組んでるのか知らんが、彼が聞いたのは…)

Sam: About your late wife, Constance.(亡くなった奥さん、コンスタンスのことですね。)

Joseph: He asked me where she was buried.(どこに埋葬されたか聞いてきたんだ。)

Sam: And where is that again?(で、もう一度ですが、どこです?)

Joseph: I gotta go through this twice?(二度も言わないかんのか?)

Sam: It’s fact-checking. If you don’t mind.(事実確認です。よろしければ、ですが。)

Joseph: In a plot behind my old place, over on Breckenridge.(昔住んでたとこの裏のとこだ、ブルッケンリッジのな。)

Sam: Why did you move?(どうして引っ越したんです?)

Joseph: I’m not gonna live in the house where my children died.(子供が死んでしまった家に住む気はない。)

Sam: Mr. Welch, did you ever marry again?ウェルチさん、再び結婚は?)

Joseph: No, way. Constance, she was the love of my life. Prettiest woman I ever known.(まさか。コンスタンスは最愛の人だった。知る限り一番美人でな。)

Sam: So you had a happy marriage?(では、幸せな結婚生活であったと?)

Joseph: Definitely.(もちろんだ。)

Sam: Well, that should do it. Thanks for your time.(では、もう十分です。お時間をありがとうございました。)

 

ジョセフを訪ねるサム。挨拶をしたのち、お父さんの写真を見せ、お父さんが訪ねてきたかどうか確かめます。ジョセフによれば、3,4日前に来たらしいです。come byは「(ちょっと)立ち寄る」です。お父さんは記者と名乗ったようなので、サムもそれに便乗してWe’re working on a story together.「僕たちは一緒に同じ話に取り組んでいます」と言います。work on ~ は「(作品・問題解決など)に取り組む」という意味です。ほかにも「働き続ける、~に働きかける、~を説得する」のような意味もあります

 

サムが思った通り、お父さんはコンスタンスの埋葬場所を聞いたようです。buryは「~を埋葬する、~を埋める、~を覆う」などの意味。発音はberry「ベリー」と一緒です。さて、サムも同じことを聞きます。ジョセフがI gotta go through this twice?と言いたくなる気持ちは分かります。gottaはhave toと同じ意味でした。go through ~ は「~を通り抜ける」がコアの意味で、そこから「(法案が議会など)を通る、(苦しみなど)を経験する、(一連の手順など)を行う」などの意味が出てきます。これら代表的な訳はとりあえず記憶にとどめておいて損はないと思いますが、コアな意味から臨機応変に推測するのがいいと思います。

 

ジョセフによれば、コンスタンスは古い家(前住んでいた家)の裏のplotに埋められたそうです。plotは「話の筋、構想」の意味で、カタカナでプロットと言いますが、「陰謀」や「(土地の)小区画」という意味もあるようです。ここでは「区画」の意味ですね。

 

ここからサムは少し踏み込んだ質問をしていきます。なぜ引っ越したか?再婚はしたか?結婚生活は幸せであったか?ジョセフの答えは、子供が死んだ家にいたくない、再婚はしていない、幸せだった、ということ。marriageは「結婚、結婚式」という出来事だけでなく、「結婚生活」の意味もあります。ここでは「結婚生活」の方の意味と思われます。

 

結婚生活は幸せであったかとサムが質問したとき、少し間があってからジョセフはDefinitely「もちろんだ」と答えました。この微妙な間に対して、サムは何か感じることがあったように見えますが、とりあえず取材(のふり)を打ち切って帰ろうとします。Well, that should do it. Thanks for your time.「そうですか、ではもう十分でしょう。お時間をありがとうございました。」と言うわけですが、that should do itは「それで十分です」のような意味です。doには「~にとって十分である、間に合う」の意味があり、「あなたの答え(that)は取材・記事(it)にとって十分である」と言うことでしょう。doは自動詞でも使われますので、This room will do.「この部屋でいいです」みたいにも使います。shouldは「~はずだ」で、話している人(サム)の確信の度合いを示しています。日本語訳には反映させにくいですね。

 

さて、このままジョセフとの会話が終わるわけではありません。どうなっていくのでしょうか。「スパナチュ」で英語の勉強を続けてみましょう。

 

参照文献

井上永幸赤野一郎 (編) (2018)『ウィズダム英和辞典』(第4版), 三省堂.

南出康世 (編) (2014)『ジーニアス英和辞典』(第5版), 大修館書店.