スパナチュde英語:海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語学習

海外ドラマ「スーパーナチュラル」を使って単語・フレーズ・文法などを勉強していきます。「スパナチュ」のすべてのセリフの意味を確認していき、自分が難しいと思ったところを中心に解説します。「スパナチュ」を楽しみながら英語の勉強をしたいと思っている人の役に少しでも立てばと思います。

シーズン1 2-8  we’re in the same boat 俺たちは同じ状況だ

こんにちは。海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語の勉強をしています。ヘイリーたちとブラックウォーター・リッジへ向かうことになったサムとディーン。ディーンはガイドでありハンターでもあるロイに絡みます。

 

Dean: So, Roy, you said you did a little hunting.(それで、ロイ、狩りを少しするって言ったよな。)

Roy: Yeah, more than a little.(ああ、少し以上だがな。)

Dean: What kind of furry critters do you hunt?(どんな種類の毛皮のある動物を狩るんだ?)

Roy: Mostly bucks, sometimes bear.(たいていは鹿で、ときどきは熊だ。)

Dean: Tell me, Bambi or Yogi ever hunt you back? What you doing, Roy? (なあ教えてくれよ、バンビやヨギは仕返ししてこなかったか?何してんだ、ロイ?)

Roy: You should watch where you’re stepping, ranger.(踏むところに気をつけな、レンジャーさん。)

Dean: It was a bear trap.(ベアトラップだ。)

Haley: You didn’t pack any provisions. You guys are carrying a duffle bag. You’re not rangers, so who the hell are you?(あなたたち、食料を詰めてきてないし、ダッフルバッグをかるっているし、レンジャーじゃないわね。ねえ、いったい何者なの?)

Dean: Sam and I are brothers, and we’re looking for our father. He might be here, we don’t know. I just figured you and me, we’re in the same boat.(サムとは兄弟で、親父を探しているんだ。ここにいるかもしれない、知らんけど。俺はただ、君と俺、俺たちは同じ状況だと思ったんだ。)

Haley: Why didn’t you tell me that from the start?(なんではじめから言ってくれなかったの?)

Dean: I’m telling you now. Besides, that’s probably the most honest I’ve ever been with a woman. Ever. So we okay? (今言ってるだろ。それに、だぶん女性に対して今までで一番正直だ。今まででな。というわけでいいか?)

Haley: Yeah. Okay.(ええ、いいわ。)

Dean: And what do you mean, I didn’t pack any provisions?(それにどういう意味だ、俺が食料を詰めてきてないって?)

 

ディーンはロイに「狩りを少しするって言ったよな」と聞きます。do huntingで「狩りをする」go huntingで「狩りに行く」です。ロイの答えはYeah, more than a little.「ああ、少し以上だ」ということで、結構狩りをするようですね。ディーンは今度はWhat kind of furry critters do you hunt?と聞きます。furryは「毛皮を着た」、critterは「[米、くだけて] 生き物、動物」です。furryはfur「毛皮」の派生語で、furはフェイクファーとかのファーですね。ロイの答えはMostly bucks, sometimes bear.「たいていは鹿で、ときどきは熊」ということで、buckは「雄ジカ」の意味です。

 

ディーンはロイにTell me, Bambi or Yogi ever hunt you back?「なあ教えてくれよ、バンビやヨギは仕返ししてこなかったか?」と言います。Tell meと言っているときにディーンはニヤニヤしていますので、ふざけているのでしょう。hunt ~ back ですが、backは「(し)返して」というような意味で使われることがあります。give ~ back「~を返す」、pay ~ back 「~に返済する、~に仕返しする」、call ~ back 「~に折り返し電話する」などなど。というわけで、バンビなんかに逆に狩りをされ返される、仕返しされることはないのか、と聞いているのでしょう。

 

するとロイは突然ディーンをつかみます。何してんだとディーンが聞くと、ディーンの足元に隠れていたベアトラップを木の棒でつついて作動させます。ロイをおちょくろうとしたディーンですが、今回はロイに軍配。ついでにヘイリーにレンジャーでないことがばれます。レンジャーともあろうものがベアトラップにさえ気が付かないでは困りますから。さらにレンジャーでない根拠としてYou didn’t pack any provisions. You guys are carrying a duffle bag.「食料を詰めてきてないし、ダッフルバッグをかるっている」ことを挙げ、ヘイリーはディーンに何者かと詰め寄ります。packは「~を詰める」provisionは「用意、準備、食料、供給、条項」などの意味があります。 仕方がないので、父親を探していることを打ち明けます。He might be here, we don’t know. は「親父がここにいるかもしれない、知らんけど」と訳してみました。最近、何かを言い終わったあとに「~、知らんけど」という言い方をよく聞く気がしますが、その英語バージョンとして ~ , I don know. とか ~ , we don't know. が使えるのではないでしょうか。知らんけど。

 

ディーンはさらにI just figured you and me, we’re in the same boat.と言います。figureは動詞で「~を理解する、~と思う」などの意味があります。ここではfigureは「~と思う」の意味で、I just figured (that) you and me, we’re in the same boat.「俺はただ、君と俺、俺たちは同じ状況だと思ったんだ」という意味だと思います。be in the same boatは「同じ困難な境遇を共にする」という意味でよく使われる気がします。

 

なぜはじめから言わないのかと言うヘイリーに、今言っていると返すディーン。むしろこんなに正直な自分は今までなかったと言います。そしてAnd what do you mean, I didn’t pack any provisions?「それにどういう意味だ、俺が食料を詰めてきてないって?」と言い、お菓子の袋を取り出してみせます。少し警戒が解けたのか、ヘイリーが微笑みます。

 

参照文献

井上永幸赤野一郎 (編) (2018)『ウィズダム英和辞典』(第4版), 三省堂.