シーズン1 2-12 You’re like a powder keg. お前は火薬の樽みたいなやつだな
こんにちは。海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語の勉強をしています。ヘイリーたちを守るためにはもはや取り繕っていられません。サムたちはヘイリーたちにウェンディゴのことを話して、そのうえで地面に魔除けの模様を描いて身を守ろうとしています。
Haley: One more time, that’s…?(もう一度、それって…)
Dean: Anazazi symbols. It’s for protection. The Wendigo can’t cross over them. Nobody likes a skeptic, Roy. [サムのところに行き] You wanna tell me what’s going on in that freaky head of yours?(アナサジのシンボルだ。防御になる。ウェンディゴはこれを越えられない。誰も懐疑的な奴は好きじゃないぞ、ロイ。言う気があるか、お前のいかれた頭の中で何が起こっているのか?)
Sam: Dean…(ディーン…)
Dean: No, you’re not fine. You’re like a powder keg, man. It’s not like you. I’m supposed to be the belligerent one, remember?(いや、お前は大丈夫じゃない。お前は火薬の樽みたいなやつだな。お前らしくない。俺が好戦的なほうだったはずだが、覚えてるか?)
Sam: Dad’s not here. That much we know for sure, right? He would have left us a message, a sign, right?(親父はここにいない。それくらいわかっているだろ?親父がいたならメッセージ、サインを残してる、だろう?)
Dean: Yeah, you’re probably right. To tell you the truth, I don’t think Dad’s ever been to Lost Creek.(ああ、たぶんお前が正しい。ほんと言うとな、俺は親父はロストクリークに来たこともないと思ってる。)
Sam: Then let’s get these people back to town and let’s hit the road. Go find Dad. I mean, why are we still even here?(それなら、みんなを町に帰して、出発しよう。親父を探しに行こう。何が言いたいかっていうと、どうしてまだここにいるんだよ?)
Dean: This is why. This book. This is Dad’s single most valuable possession. Everything he knows about every evil thing is in here. And he’s passed it on to us. I think he wants us to pick up where he left off. You know, saving people, hunting things. The family business. (これが理由だ。この手帳。これが親父の唯一大事な持ち物だ。あらゆる邪悪なものについての親父が知っているすべてがこの中にある。そして親父はこれを俺たちに託した。俺たちにやり残したことをやってほしいんだよ。わかるだろ、人々を救うこと、狩りをだ。家業だ。)
Sam: That makes no sense. Why..? Why doesn’t he just call us? Why doesn’t he tell us what he wants, tell us where he is?(意味が分からない。どうして…どうして電話してこない?どうして何を望んでいるのか、どこにいるのか、僕たちに言わないんだ?)
Dean: I don’t know. But the way I see it, Dad’s given us a job to do, and I intend to do it.(分からん。だが俺の見方では、親父は俺たちにすべき仕事を与えていて、俺はそれをするつもりだ。)
地面に模様を描くディーン。もう一度説明を求めるヘイリー。ディーンによると、模様はアナザジのシンボルで、ウェンディゴは越えることができないらしいです。その説明を笑うロイに対して、ディーンはNobody likes a skeptic, Roy. 「誰も懐疑的な奴は好きじゃないぞ、ロイ」と言います。skepticは「懐疑的な人、疑り深い人、無神論者」で、形容詞はskepticalです。
ディーンは離れたところにいるサムのところに行き、You wanna tell me what’s going on in that freaky head of yours?「教えてくれるか、お前の行かれた頭の中で何が起こっているのか?」と言います。この文は疑問文なので、Do you wanna tell me…? が省略されていない正式な形ですね。Do you want to do…? は「~しますか?」という申し出として使うことができます。辞書にも載っています。freakyは「異様な、突飛な、へんてこな」で、名詞はfreak「オタク、マニア、変人」です。freakも「変わった、異常な」といった形容詞として使われます。
サムはDean…と言いますが、その続きがI’m fine.だと思ったディーンはサムがそう口にする前にNo, you’re not fine. と言います。kegは「たる」で、powder keg「火薬の樽」は火がついたら爆発してしまいますが、サムの感情の激しさをそのように例えています。ただ、それはサムらしくないとディーンは言います。I’m supposed to be the belligerent one, remember?「俺が好戦的なやつだったはずだが、覚えてるか?」と、むしろ激しい感情を持った、belligerent「好戦的な」な方は自分の方のはずだとディーンは言います。サムの様子に、ディーンはディーンなりに心配している様子です。
know that muchは「それくらい知っている」という意味だそうで、「親父がここにいないことくらいわかってるだろう?」というサム。ディーンも「たぶんそうだろう」と応じます。ならなぜここにいるのかとサムは言います。その理由は手帳だとディーンは言います。それだけだと意味が分からないのですが、邪悪なものについて書かれた手帳を自分たちに託したということは、つまりこの知識を使って人々を救えということなのではとディーンは考えているようです。
I think he wants us to pick up where he left off. の文のpick upは自動詞の使い方で「再開する、やり直す、後始末をする、好転する」、leave offは「やめる、中断する」などの意味があり、『ウィズダム英和辞典』のpick upの項目の例文に、I was hoping you and I could pick up where we left off.「再びよりを戻せればいいなと思っていた」という例文があります。pick up where we left off You「中断したところから再開する」はコロケーションとして覚えておいて損はなさそうです。「親父は、親父が途中でやめてしまったところから、俺たちに再開してほしい」、つまり狩りを引き継いでほしい、ということでしょう。
しかしサムは納得できないことがあるので、That makes no sense.「意味が分からない」と言います。それはなぜかと言うと、なぜお父さんが連絡してこないのかということ。それはディーンにもわかりません。 the way I see itは(in) the way I see itのことで、「私がそれを見るやり方では」→「私の見方では」→「思うに」のような意味になるでしょう。
参照文献