シーズン1 2-18 Must you cheapen the moment? この瞬間の価値を下げたわね?(?)
こんにちは。海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語の勉強をしています。無事にウェンディゴを倒し、ブラックウォーター・リッジから帰還した一行。トミーを救急車で運ぶ必要もありますし、トミーの友達2名とロイが犠牲になっていますので、警察がきてサムたちから事情を聴いているところのようです。
Man: So the bear came back again after you yelled at it?(じゃあ、クマに向かって叫んだあと、そいつがまた戻ってきたと?)
Ben: That’s when it circled the campsite. I mean, this grizzly must have weighed 800, 900 pounds.(そいつはキャンプ地の周りをうろついたんです。それに、このグリズリーは800、900ポンドはあったはずです。)
Man: All right. We’ll go after it at first light.(よし。朝一でそいつを追うことにしよう。)
Haley: So really, I don’t know how to thank you. Must you cheapen the moment?(本当に、なんて感謝していいか分からないわ。あなた、感動の瞬間の価値を下げたわね?)
Dean: Yeah.(ああ。)
Woman: You riding with your brother?(お兄さんと一緒に乗っていきますか?)
Haley: Yeah. Let’s go. I hope you find your father. Thanks, Sam.(ええ。行きましょう。お父さんを見つけられるといいわね。ありがとう、サム。)
Man: Close her up.(閉めてくれ。)
Dean: Man, I hate camping.(なあ、キャンプなんか嫌いだ。)
Sam: Me too.(僕もだ。)
Dean: Sam, you know we’re gonna find Dad, right?(サム、分かってると思うが、親父は見つける、いいな?)
Sam: Yeah, I know. But in the meantime… I’m driving.(ああ、分かってるさ。けど、それはそれとして…僕が運転する。)
yellはここでは自動詞で「叫ぶ」の意味です。circleは動詞として使われていて、「~を丸で囲む、~を回る」などの意味です。weighは「~の重さがある」という意味で、poundは「1ポンド(約454グラム)」です。とりあえず大雑把に1ポンドは0.5kgとか0.45kgくらいは覚えておいた方がいいでしょう。警官はWe’ll go after it at first light.「よし。朝イチでそいつを追うことにしよう」と言います。go afterは「~を追いかける」でfirst lightは「夜明けに」を意味するat first lightのatの省略だと思われます。
感謝しきれないと言うヘイリー。それを聞いてニヤニヤするディーンにMust you cheapen the moment?と聞きます。cheapenは「(人)の品位・評判を下げる、(値段・価値など)を下げる」の意味がありますので、ここでヘイリーが言いたいのは「ディーン、私は心から感謝しているのに、あなたは変な想像をして、この感動の瞬間の価値を下げたわね?」ということでしょう。字幕翻訳では字数制限などもありますから「変な想像した?」と直接的な表現になっています。本来のセリフは結構間接的ですが、「この瞬間の価値を下げたわね?」という表現はまず日本語ではしないと思いますので、字幕翻訳では直訳にしていないわけでしょうね。
ディーンとサムに感謝して救急車に乗り込むヘイリーたち。キャンプなんか嫌いだと言うディーンたち。そしてディーンはサムにSam, you know we’re gonna find Dad, right?「サム、分かってると思うが、親父は見つける、いいな?」と念押しして、サムを安心(?)させます。サムの答えは、Yeah, I know. But in the meantime… I’m driving.です。in the meantimeは普通「その間に、そうしているうちに、それまでは」などの意味ですが、「親父を探している間は僕が運転する」と言っているわけではなく、あくまで「今は運転したい」「たまには運転したい」ということでしょうから、in the meantimeを上述の意味では取らない方がいい気がしました。そこで辞書を見ると、in the meantimeには「ところで」の意味もあると載っていますので、ここではその意味でとっておきました。「親父を探すというのは分かった。が、ところでそれはそれとして…僕が運転する。」という流れかなと。間違っているかもしれませんが…あとここでサムが「運転する」と言い出したのは、この第2話の初めの方でディーンがサムを心配して「運転するか?」と聞いたことがきっかけになっているでしょう。そのときサムは「僕は大丈夫」なので車を運転する必要もないという状況だったのですが、この話の中で「やっぱり大丈夫じゃない」とサム自身が少し自覚したように思えます。だから「大丈夫だからほっといてくれ」から「(大丈夫じゃない部分もあるので気晴らしに)運転したい」という気持ちの変化があったんじゃないかなと思います。
ようやく第2話が終了しました。きままに「スパナチュ」で英語の勉強を続けたいと思います。
参照文献