スパナチュde英語:海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語学習

海外ドラマ「スーパーナチュラル」を使って単語・フレーズ・文法などを勉強していきます。「スパナチュ」のすべてのセリフの意味を確認していき、自分が難しいと思ったところを中心に解説します。「スパナチュ」を楽しみながら英語の勉強をしたいと思っている人の役に少しでも立てばと思います。

シーズン1 2-9  I’ll tell you what…

こんにちは。海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語の勉強をしています。さあ、お父さんが手帳に残した35-111の座標に着きます。そこには何があるのでしょうか?

 

Roy: This is it. Blackwater Ridge.(ここだ。ブラックウォーター・リッジ。)

Sam: What coordinates are we at?(僕たちがいる座標は?)

Roy: Thirty-five at minus 111.(北緯35度、西経111度。)

Dean: You hear that?(聞こえるか?)

Sam: Yeah. Not even crickets.(ああ。コオロギさえ聞こえない。)

Roy: I’m gonna go take a look around.(周りを見てくる。)

Sam: You shouldn’t go off by yourself.(一人で離れない方がいい。)

Roy: That’s sweet. Don’t worry about me.(やさしいな。俺のことは心配するな。)

Dean: All right, everybody stays together. Let’s go.(よし、みんな一緒にいるんだ。行こう。)

 

Roy: Haley! Over here!(ヘイリー!こっちだ!)

Haley: Oh, my God.(なんてこと。)

Roy: Looks like a grizzly.(グリズリーのようだな。)

Haley: Tommy? Tommy! Tommy!(トミー?トミー!トミー!) [サムが静かにするよう促す] Why?(どうして?)

Sam: Something might still be out there.(何かがまだこのあたりにいるかもしれない。)

Dean: Sam! The bodies were dragged from the campsite. But here, the tracks just vanish. It’s weird. I’ll tell you what… it’s no Skinwalker or Black Dog. (サム!キャンプ場から引きずられたようだ。けどここで、痕跡が消える。変だぞ。俺の意見では…スキンウォーカーでもブラックドッグでもない。)[ヘイリーに近づいて] Hey, he could still be alive.(なあ、まだ生きている可能性はある。)

 

ブラックウォーター・リッジに到着したサムたち。自分たちがいる座標の位置はWhat coordinates are we at?「僕たちがいる座標は?」と聞くんですね。ディーンはサムに You hear that?「聞こえるか?」と聞き、サムはYeah. Not even crickets.「ああ。コオロギさえ聞こえない。」と答えます。cricketは「コオロギ」のことで、鳴き声はchirpを使います。A cricket is chirping.「コオロギが鳴いている」で覚えておきます。

 

ロイは周りを見てくると言います。take a look ≒ look なので、take a look aroundはlook around「探して回る、周囲を見回す、見て回る、十分検討する」とほぼ同じ意味です。take a lookの方が口語的だと言われています。1人で離れない方がいいと言うサムですが、心配するなと言ってロイは先へ行きます。

 

しばらくするとロイが大声でヘイリーを呼びます。トミーたちのキャンプ跡を見つけたようです。トミーを大声で呼ぶヘイリーに対して静かにするよう促すサム。Something might still be out there.「何かがまだこのあたりにいるかもしれない」からです。

 

何か見つけたらしいディーンがサムを呼びます。キャンプ場から物を引きずった跡がありますが、But here, the tracks just vanish.「けどここで、痕跡が消える」と言います。trackは「小道、走路、線路、通った跡」で、vanishは「(突然)消える」でした。これはweird「変な、奇妙な」ことです。

 

ディーンはI’ll tell you what… it’s no Skinwalker or Black Dog.と言います。I’ll tell you whatはよく使われるフレーズで、何か提案をする前に「じゃあこうしよう」のような感じで使われることがよくあります。あるいは仮説などを言う前に「俺の意見ではこうだ」という感じで使うようです。今回は後者の意味ですね。I’ll tell you what. はI’ll tell you what I think / suggest. の短縮された形と考えると分かりやすいようです。直訳すると「考えている/提案することをあなたに言います」ですから、意見を言う前、考えを言う前のクッション言葉として使うのでしょう。よく使われる表現なので慣れておきたいものです。

 

参照文献

井上永幸赤野一郎 (編) (2018)『ウィズダム英和辞典』(第4版), 三省堂.