スパナチュde英語:海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語学習

海外ドラマ「スーパーナチュラル」を使って単語・フレーズ・文法などを勉強していきます。「スパナチュ」のすべてのセリフの意味を確認していき、自分が難しいと思ったところを中心に解説します。「スパナチュ」を楽しみながら英語の勉強をしたいと思っている人の役に少しでも立てばと思います。

シーズン1 2-3  I can’t sit around here anymore. もうこれ以上ここでぼけっとしていられないの。

こんにちは。海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語の勉強をしています。GWでリズムがおおいに狂ってしまいましたが、気を取り直して再開します。前回ヘイリーという女性の兄弟が行方不明になっているかもしれないという情報を得たサムとディーン。サムはそんなことどうでもいいという感じでしたが、ディーンは気になる様子。結局2人でヘイリーの自宅を訪れます。

 

Dean: You must be Haley Collins. I’m Dean, this is Sam. We’re rangers with the Park Service. Ranger Wilkinson sent us over. We wanted to ask you some questions about your brother, Tommy.(ヘイリー・コリンズだろ。俺はディーン、こっちはサム。俺たちは森林管理のレンジャーだ。レンジャー・ウィルキンソンの命令でここに来た。君のお兄さん、トミーについていくつか質問をしたいんだが。)

Haley: Let me see some ID.(ID見せて。)

Dean: There you go.(どうぞ。)

Haley: Come on in.(入って。)

Dean: Thanks.(どうも。)

Haley: That yours?(あれ、あなたの?)

Dean: Yeah.(ああ。)

Haley: Nice car.(素敵な車ね。)

Sam: So if Tommy’s not due back for a while, how do you know something’s wrong?(それで、トミーがしばらく戻らない予定なら、何かがおかしいってどうやってわかったの?)

Haley: He checks in every day by cell. He e-mails photos, stupid little videos. But we haven’t heard anything in three days.(毎日携帯で連絡をくれるの。写真やくだらないビデオも送ってくる。けど、3日間何も音沙汰がないの。)

Sam: Well, maybe he can’t get cell reception.(もしかしたら、携帯の電波が悪いのかも。)

Haley: He’s got a satellite phone too.(衛星電話も持ってるの。)

Dean: Could it be he forgot to check in?(連絡し忘れている可能性は?)

Ben: He wouldn’t do that.(そんなことするわけない。)

Haley: Our parents are gone. It’s just my two brothers and me. We all keep pretty close tabs on each other.(両親はいなくて。2人の兄弟と私だけ。私たち、お互いすごく気にかけているの。)

Sam: Can I see the pictures he sent you?(お兄さんが送ってきた写真を見てもいいかな?)

Haley: Yeah. That’s Tommy.(ええ。これがトミーよ。)

Tommy: Hey, Haley. Day six. We’re still out near Blackwater Ridge. We’re fine, keeping safe. So don’t worry. Talk to you tomorrow.(やあ、ヘイリー。6日目だ。まだブラックウォーター・リッジの近くだ。俺たちは元気だ、危ないことはしてないよ。だから心配すんな。明日も話そう。)

Dean: Well, we’ll find your brother. We’re heading out to Blackwater Ridge.(お兄さんは見つけるよ。ブラックウォーター・リッジに向かうから。)

Haley: Then maybe I’ll see you there. Look, I can’t sit around here anymore. So I hired a guide. I’m heading out in the morning and I’m gonna find Tommy myself.(それならあっちで会うかもね。ねえ、もうこれ以上ここでぼけっとしていられないの。だからガイドを雇ったわ。朝に私も向って、自分でトミーを見つけるわ。)

Dean: I think I know how you feel.(君の気持ちわかるよ。)

Sam: Hey, you mind forwarding these to me?(ねえ、画像を僕に転送してもらってもいいかな?)

Haley: Sure.(ええ。)

 

Dean: You must be Haley Collins. 「ヘイリー・コリンズだろ」のmustの使い方は1話にも出てきました。You must be Amy.「エイミーだね」というセリフでしたね。前回会ったレンジャーのウィルキンソンさんの名前を利用して、自分たちがレンジャーだということにするディーンたち。Let me see some ID.「ID見せて」といっても本物のIDか偽造かなんてそうそう分からないわけで、あっさりCome on in.「入って」となってしまうヘイリー。よくよく考えたら恐ろしいことなんですけれども、本当にアメリカの人はこんなに簡単に他人を中に入れるんでしょうかね?

 

家の中に入ってサムがSo if Tommy’s not due back for a while, how do you know something’s wrong?と言います。dueは様々な意味がある単語ですが、「到着予定で、支払の期日がきて」などの意味be due in London on Tuesdayだと「火曜にロンドンに到着予定である」という意味で、be not due back for a whileだと「しばらく戻らない予定である」になりますね。「トミーはしばらく戻らない予定なのに、どうして変だと思ったの?」というわけです。

 

ヘイリーによれば、トミーは毎日check inしてくれて、写真やビデオを送って来るようです。check inは「宿泊・搭乗手続きをする」の他に「連絡する」という意味もあります。けれどもここ3日間音沙汰がないようです。サムはmaybe he can’t get cell reception.「もしかしたら、携帯の電波が悪いのかも」と言います。can’t get cell receptionは日常生活で使えそうですね

 

ディーンはCould it be he forgot to check in?「連絡し忘れている可能性は?」と聞きますが、弟のベンはHe wouldn’t do that.「そんなことするわけない」とはっきりと否定します。it could be that …は「~することはありえる→ひょっとして~かもしれない」ということで、その疑問形になっています。

 

そこまでベンが否定する理由は、両親がすでになく、きょうだい3人で一緒に仲良くしているからだということです。keep close tabs on ~ は「~に注目しておく、~を見張る、~に注意を払う」などの意味があります。なのでkeep pretty close on each otherはtake good care of each otherのような感じで捉えて、「お互いのことをすごく気にかけている」という意味になるかと思います。字幕翻訳では「仲がいい」と訳されています。

 

サムはトミーが送ってきた画像を見せてくれと言います。画像を見ていて何かに気が付くサム。ディーンはヘイリーに「お兄さんは見つけるよ。俺たちがブラックウォーター・リッジに行く。」と言います。head out to ~ は「~へ向けて出発する」の意味。

 

するとヘイリーは「向こうで会うかもね」と言います。どうやらガイドを雇い、自分たちでトミーを探すようです。sit aroundは「だらだら過ごす、ぼーっとする」の意味になります。

 

サムはyou mind forwarding these to me?「画像を僕に転送してもらってもいいかな?」と聞きます。forwardに「~を転送する、~を発送する」の意味の動詞としての使い方があることに注意しておかないといけませんね。さて(Do you) mind…? 「~してもらえる?」は「~は嫌ですか、~は気になりますか?」というのがもともと意味なので、「転送してあげるわ」と承諾する場合ならNo. / Not at all. / Of course not. / No, I don’t mind. のようにno系統の答え方をし、不承諾の場合なら(Yes,) I mind. のようにyes系統の答え方をします。ふつうはyes系統の答えのSure. / OK. / All right. はこの場合承諾を表現するのに使います。ですのでヘイリーはSure.と言って承諾を表しているのですね。なんだか難しいと思うのは私だけでしょうか…

 

さてこれからどうなっていくのでしょうか。「スパナチュ」で英語の勉強を続けてみます。

 

参照文献

井上永幸赤野一郎 (編) (2018)『ウィズダム英和辞典』(第4版), 三省堂.