スパナチュde英語:海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語学習

海外ドラマ「スーパーナチュラル」を使って単語・フレーズ・文法などを勉強していきます。「スパナチュ」のすべてのセリフの意味を確認していき、自分が難しいと思ったところを中心に解説します。「スパナチュ」を楽しみながら英語の勉強をしたいと思っている人の役に少しでも立てばと思います。

Tell me about it. の意味

こんにちは。

英語を勉強していると、「どうしてこれがこんな意味に?」となることがよくあります。

今回はTell me about it.

直訳すると、「それについて聞かせて、教えて」という感じでしょうか。

確かにそういう意味で使われる場合もあります。

けれども、どう考えてもそのような意味でとれない場合があります。

実際のところ、Tell me about it.は「同感だ、よくわかるよ」というように共感を表すことがよくあるのです。

たいていはネガティブな話題に対する共感に使うようです

なぜこのような意味になるのでしょうか?

 

たいていの場合Tell me about it.「それについて聞かせてください」と言う人は、心の中で「あなたの話、よく分かりますから、同感ですから」という感じで、共感の気持ちを持っています

「それについて聞かせて」と言えば、同時に「同感です」という気持ちがあるわけです。

そしてそのうち、もともとの意味は消えてしまい、暗に示されていた「同感です」の方の意味が前面に出てきたと考えられます。

それについて聞かせてください。(同感ですから)」のような感じす。

 

(You don't have to tell me about it.「言う必要ないよ→よく分かるから、同感だから」のYou don't have toの省略という考え方もありますが、否定部分を完全に省略するという考えがあまり好きでないので、私は上述のように考えてます。)

 

「スーパーナチュラル」での実例を見てみましょう。(シーズン1 第1話より)

Dean: Listen, we gotta talk.

Sam: Tell me about it. So the husband was unfaithful. We are dealing with a Woman in White. She’s buried behind her house, so Dad’s…

ディーン:聞け、話がある。

サム:同感だ。夫は浮気してた。僕たちは白いドレスの女を扱っていたんだよ。彼女は家の裏庭に埋葬されたてるから、親父は…

 

「話がある」と言うディーンに対して、サムはTell me about it.と言います。

「話がある」に対し、「同感だ(僕も話がある)」と言っているわけです。

(この場面ではあまりネガティブな共感ではなさそうです)

ですから、ディーンの話を聞かずにサムは自分の話をするわけです。

ここで「聞かせてください」の意味だと、聞かせてくれと言ったにもかかわらずディーンの話を聞かずにしゃべり続けるサムの行動は矛盾してしまいます。

なのでやはり「同感だ」の意味でとらないといけないでしょう。

「それについて聞かせてください」の部分は消えてしまっているので、必ずしも相手の話をもっと聞きたいわけではない場面でも使えるのでしょうね。

 

もう少し例を。

A: I hate studying English.

B: You tell me.

A: 英語の勉強マジ嫌だー。

B: わかるわー。

 

このように、暗に示されていた意味の方が重要になることはよくありそうです。

 

ある表現が文字通りの意味ではないように見えるときは、文字通りの意味の裏にあったものが前面に出てきたのではないか?

そう考えることで、完全な丸暗記を防ぐことができるかもしれませんね。

 

関連記事

nishitomohate.hatenablog.com