スパナチュde英語:海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語学習

海外ドラマ「スーパーナチュラル」を使って単語・フレーズ・文法などを勉強していきます。「スパナチュ」のすべてのセリフの意味を確認していき、自分が難しいと思ったところを中心に解説します。「スパナチュ」を楽しみながら英語の勉強をしたいと思っている人の役に少しでも立てばと思います。

シーズン1 1-24  You have the right to remain silent. お前には黙秘権がある。

こんにちは。海外ドラマ「スーパーナチュラル」を使って英語の勉強をしています。モーテルでジェシカからのメッセージを聞いているサムの場面から始まります。

 

Jessica: Hey, it’s me. It’s about 10:20, Saturday night…(はーい、私よ。今10時20分ごろ、土曜の夜…)

Dean: Hey, man, I’m starving. I’m gonna grab something to eat at that diner. You want anything?(おい、腹減ったぞ。あっちのダイナーでなんか食べるものをつまんでくるけど、お前は何かいるか?)

Sam: No.(いや。)

Dean: Aframian’s buying.(アフラミアンのおごりだぜ。)

 

[ディーンがダイナーに向かっていると、警察官の姿が。サムに連絡するディーン。]

Jessica: So come home soon, okay? I love you.(じゃあ、すぐ帰ってきてね、いい?愛してる。)

Sam: What?(何だ?)

Dean: Dude. Five-0. Take off.(おい。ファイブオーだ。逃げろ。)

Sam: What about you?(兄貴はどうする?)

Dean: They kind of spotted me. Go find Dad. Problem, officers?(俺を見つけたようだ。行って親父を探せ。問題ですか、お巡りさん?)

Man: Where’s your partner?(お前の相棒はどこだ?)

Dean: Partner? What? What partner?(相棒?なんですって?何の相棒です?)

Man: So. Fake U.S. marshal. Fake credit cards. You got anything that’s real?(そうか。偽の連邦保安官。偽のクレジットカード。本当のものは何かあるのか?)

Dean: My boobs.(俺のおっぱい。)

Man: You have the right to remain silent.(お前には黙秘権がある。)

 

携帯でジェシカのメッセージを聞いているサムに、ディーンは腹が減ったのでdiner「(安)レストラン、簡易食堂」に行って食べるものをgrabしてくると言います。grabは「~をふいにつかむ」が中心的な意味で、ここでは「(食べ物・睡眠など)をすばやくとる」の意味で使われています。

 

サムに何かいるかディーンは聞きますが、サムの答えは「いらない」。buyには「~に…をおごる」の意味がありますので、Aframian’s buyingは「アフラミアンのおごり」ということです。

 

モーテルの部屋を出てダイナーに向かうディーンでしたが、警官に見つかります。モーテルの主人がディーンたちのカードを怪しんで呼んだようです。警官は事件現場の橋でディーンたちが話した警官です。ディーンはサムに携帯で連絡し、Five-0. Take off.「ファイブオーだ。逃げろ。」と告げます。Five-Oは現在リメイク版が放送されていますが、ハワイの特別捜査チームが主役のアメリカドラマです。主人公たちの捜査チームがファイブオーを名乗っています。ここでは警官を指してファイブオーを言っているわけです。ちなみにスパナチュ第1話放送当時はリメイク版は始まっていないので、オリジナル版に言及していることになります。オリジナル版の当時から人気だったのでしょうね。

 

ディーンはどうするのかとサムは聞きます。ディーンはThey kind of spotted me.「俺を見つけたようだ」と言います。spotは名詞で「場所、斑点、発疹、点、箇所」などの意味があり、動詞では「~を見つける、~を見抜く、シミになる」という意味があります。Go find Dad. はGo to find Dad. ということですが、go to do のtoはよく省略されます

 

警官からの質問にとぼけるディーン。偽のIDに偽のカードを使っていたディーンに対し、You got anything that’s real?「本物は何か持っているか?」と警官は聞きます。それに対してもディーンはあくまでとぼけていて、My boobs.「俺のおっぱい」という意味不明の回答をします。boobは俗語で「おっぱい」boob jobでおどけて「豊胸手術」という意味だそうです。

 

とうとう警官も呆れて、ディーンを押さえつけ逮捕します。警官はYou have the right to remain silent.「お前には黙秘権がある」と言います。one’s right to keep [remain] silentやone’s right to silenceで「黙秘権」となります。日本語より説明的な表現なんですね。また、「黙秘権を行使する」にはrefuse to answerやstand muteという表現を使うようです。take the Fifthという、黙秘権に関しての記述のある合衆国憲法修正第5条に由来した表現もあるようです。面白いですね。

 

つかまってしまったディーンは大丈夫なのでしょうか?たまには「スパナチュ」でも警察用語や法律用語が出てきますが、刑事ものや司法ものを見ているとすごく詳しくなれそうですね。とりあえず「スパナチュ」で勉強をしていきます。