シーズン1 1-21 You can pretend all you want, Sammy.
こんにちは。海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語の勉強を続けています。前回、自分の過去をジェシカに話す気はないと言ったサム。今回はそれに対してのディーンの反応から始まります。
Dean: Well, that’s healthy. You can pretend all you want, Sammy. But sooner or later you’re gonna have to faced up to who you really are.(ほう、それは健全だな。なりたい自分を言う割ることはできるぞ、サミー。けど遅かれ早かれ、ほんとの自分に直面しなければならなくなるぞ。)
Sam: Who’s that?(それって何者だよ?)
Dean: You’re one of us.(お前は俺たちの仲間なんだよ。)
Sam: No. I’m not like you. This is not going to be my life.(いや。兄貴たちとは違う。これは僕の人生にはならない。)
Dean: You have a responsibility.(お前には責任があるだろ。)
Sam: To Dad? And his crusade? If it weren’t for pictures, I wouldn’t even know what Mom looks like. And what difference would it make? Even if we find what killed her, Mom’s gone, and she isn’t coming back.(親父に対して?それとも親父の聖戦に?もし写真がなかったら、おふくろがどんな顔かも知らないのに。それに何になるって言うんだ?たとえおふくろを殺した犯人を見つけても、おふくろは逝ってしまって、帰ってはこないのに。)
Dean: Don’t talk about her like that. Sam. Where’d she go?(おふくろのことそんな風に言うのはやめろ。サム。彼女はどこ行った?)
Sam: I don’t know.(分からない。)
Dean: What the…?(一体…)
Sam: Who’s driving your car? Go! Go!(だれが運転してる?逃げろ!逃げろ!)
ジェシカには自分の過去のことを話す気はないと言うサムに対し、ディーンはthat’s healthy「それは健全だ」と皮肉を言います。You can pretend all you wantのpretendは「~するふりをする、~を装おう」の意味で、たいていはthat節やto doが続きます。名詞が続く形もありますが少し硬い表現のようです。
John pretended that he was ignorant.「彼は知らないふりをした」
John pretended to be ignorant.
John pretended ignorance.
さて、正直言うとpretend all you wantのところの正確な解釈はよくわかりません。「欲しいものを装う」とは、「弁護士になるとかジェシカと結婚するとか言ってるが、そんなのはふりをしているだけで、本当のお前ではない」ということでしょうか?「欲しいものを装う」を意訳して「なりたい自分を装う・偽る」くらいの意味でとれるでしょうか?一応はそういう意味だとして先に進んでおきます。皆さんの解釈はどのようなものですか?
sooner or laterは「遅かれ早かれ」で、face up toは「~に立ち向かう、~を直視する」です。「いずれ本当の自分を直視しないといけなくなる」というわけです。
対してサムは、「本当の自分って誰だ、何者だ?」と聞きます。Who’s that? のthatはwho you really areのことを指しているでしょう。ディーンの答えは「俺たちの1人→俺たちの仲間→俺たちの同類」ですが、サムは否定します。
ディーンはYou have a responsibility.「お前には責任があるだろ」と言います。responsibilityは「責任」で、responsibility to [for] ~で「~に対する責任」になります。なのでサムの次のセリフがTo Dad? になっていて、Do I have a responsibility to Dad? ということです。
If it weren’t for pictures, I wouldn’t even know what Mom looks like.は仮定法過去形なので「現在の事実に反する仮定」や「実現可能性が極めて低い仮定」です。「もしおふくろの写真がなければ」は事実とは異なる仮定です。if it were not for ~ は「もし~がなければ」という仮定法の定型表現です。evenは強調で、「知りさえしない」ということ。
what difference would it makeは、まずmake a differenceを知っておく必要があります。make a differenceは「違いを生じる、重要である」という意味。あなたの人生に何か違いを生じさせるもの、人生を変えるものがあったら、それはふつう重要なものです。そういう意味拡張がmake a differenceにもあったわけです。そういうわけで、what difference would it make? には「何か違いが生じるか?→それがなにか重要か?→それが何になるんだ?」というような意味を感じ取れればよいと思います。
お母さんが生き返るわけでもないから意味なんかないだろ、と言うサムに対しカッとなるディーン。そうこうしているとコンスタンスの霊が橋に現れ、2人の目の前で自殺を再現します。さらにコンスタンスの霊は2人の車を操り、2人に車で追突しようとします。住んでのところで逃げる2人ですが、ディーンは橋から落ちてしまいます。
さて今回の場面でのpretendは個人的に難しいと感じたのですが、pretend自体はとても使い勝手がいい単語です。「わかったふりをする」「やる気のあるふりをする」「死んだふりをする」などなど、使いそうな表現を考えてみたり調べてみたりしたいと思います。そういう勉強のきっかけにもなるので、「スパナチュ」で英語の勉強を続けてみたいと思います。