スパナチュde英語:海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語学習

海外ドラマ「スーパーナチュラル」を使って単語・フレーズ・文法などを勉強していきます。「スパナチュ」のすべてのセリフの意味を確認していき、自分が難しいと思ったところを中心に解説します。「スパナチュ」を楽しみながら英語の勉強をしたいと思っている人の役に少しでも立てばと思います。

シーズン1 2-7  I don’t do shorts. 短パンは履かねえんだ。

こんにちは。海外ドラマ「スーパーナチュラル」で英語の勉強をしています。サムは反対のようでしたが、結局ヘイリーたちを助けることになったようです。ヘイリーたちが森へ向かうのに合流します。

 

Roy: I’ll tell you again, I don’t think Ben should come.(もう一度言うぞ、ベンは来るべきじゃない。)

Haley: Roy.(ロイ。)

Roy: Look, you’re paying me good money to keep everybody safe. I think Ben’s safest at home.(みんなの安全を守るためにと、君は良い報酬を払ってくれている。思うに、ベンは家にいるのが一番安全だ。)

Dean: You guys got room for two more?(もう2人分空いてるか?)

Haley: Wait, you wanna come with us?(待って、私たちと一緒に来る気?)

Roy: Who are these guys?(こいつらはだれだ?)

Haley: Apparently, this is all the Park Service could muster up for the search.(どうやら公園局が捜索のために召集できたのはこれで全部みたいね。)

Roy: You’re rangers?(お前らレンジャーなのか?)

Dean: That’s right.(その通り。)

Haley: And you’re hiking out in biker boots and jeans?(バイカーブーツとジーンズで長距離歩く気なの?)

Dean: Well, sweetheart, I don’t do shorts.(ええと、短パンは履かねえんだ。)

Roy: Oh, you think this is funny? It’s dangerous backcountry. Her brother might be hurt.(これが楽しいと思ってるのか?危険な山奥なんだぞ。彼女の兄さんも怪我しているかもしれない。)

Dean: Believe me, I know how dangerous it can be. We just wanna help them find their brother, that’s all.(信じてくれ、これがどんなに危険なことか分かってるよ。俺たちはただ彼女の兄貴を探すの手伝いたい、それだけなんだ。)

 

ヘイリーと、ヘイリーに雇われたガイドのロイが話しています。ベンは連れて行くべきじゃないとロイは言います。そこへディーンたちがやってきます。You guys got room for two more?「もう2人分空いてるか?」とディーンは聞きます。gotはhave gotのhaveが脱落した形です意味的にはhave got ≒ haveなので、結局のところgot ≒ haveになるのでしたね

 

ロイは当然 Who are these guys?「こいつらはだれだ?」となりますね。ヘイリーはApparently, this is all the Park Service could muster up for the search.「どうやら公園局が捜索のために召集できたのはこれで全部みたいね」と説明します。apparentlyは「たぶん、どうも~らしい、(実際はさておき)一見したところ~らしい」という意味です。断定を和らげる働きがあるようです。this is allは「これですべてだ」ということですが、all以下は関係詞の省略された関係節だと思います。muster は「(兵隊など)を集める、(勇気など)を奮い立たせる、(助けなど)を求める」という意味だそうで、upがつくことがあります。よってthe Park Service could muster up for the search.「捜索のために公園局が集めることができた」+「すべてがこれ(この2人)だ」ということで、意味が通じるかなと。

 

公園局が招集した人たちということはレンジャーということになるのでしょうが、そうは見えないのでロイのYou’re rangers?「お前らレンジャーなのか?」という疑問になるのでしょう。服装が探索にふさわしくないのでヘイリーからもyou’re hiking out in biker boots and jeans?「バイカーブーツとジーンズで長距離歩く気なの?」と聞かれます。hikeは「ハイキングする」ですが、どうしても遠足みたいな響きになってしまいますね。この訳の他に「長距離歩く」という訳もありましたので、ここではその訳を採用しています。

 

さて、ヘイリーの質問に対し、I don’t do shorts.「短パンは履かねえんだ」とディーンはふざけて(?)言います。do「~する」の後には普通は活動を表す名詞がくると思います。do the washing「洗濯をする」、do the dishing「皿を洗う」などなど。ですが、don’t do shortsという言い方もあるようで、「短パンしない → 短パンを履かない」という意味のようです。で、ただ単に普段履かないという意味から、嫌いなので決して履かない、というような意味まで、状況、個人に応じて拒絶の強さは違うようです

 

プロであるロイからしたらふざけるなという感じでしょう。なめんなよと言ってきます。backcountryは「山奥、辺境」などの意味です。ディーンの答えはBelieve me, I know how dangerous it can be. We just wanna help them find their brother, that’s all.です。Believe me, …「信じてくれ、…なんだ」とか、…, that’s all.「…、それだけだ」とか、こういう文と文の間などにちょこちょこ挟まるような表現がスラスラ言えたら柔らかく聞こえるんだろうなと思います。まあ、ディーンが言うと、なめているのかふざけているのか分からないような雰囲気になってしまっていますが…

 

…, that’s all.などは何気ない表現ですが、わたしがWe just wanna help them find their brother, that’s all.と同じような意味の文を言おうと思ったら、All we want to do is …とかonlyとかで何とかできないかと考えるでしょう。そこに「ああ、こういう言い方でもいいんだな」と教えてもらえるので面白いです。「スパナチュ」で英語の勉強は結構楽しいですよ。

 

参照文献

井上永幸赤野一郎 (編) (2018)『ウィズダム英和辞典』(第4版), 三省堂.